「ジタバタくん!」
今日の天気は大荒れでしたね。
雨がすごい勢いで降ったりやんだり、空の様子を確かめながらみんなで活動しましたよ!
本日は午前の保護者のみなさんも異様な靴の多さに驚かれたと思いますが、
愛媛大学教育学部、美術教育の秋山先生と、学生さん11人が
午前教室に参加してくれました。
秋山先生とは昨年のアトリエ若軌跡展でお会いし、実際に会場を見ていただいたのですが、
今回、地域の造形活動に学生とともに参加してみたいということで、
今後のこどもたちの教育活動の一翼を担うことができればと思い来ていただきました。
造形遊びを研究・実践されている先生ですので、
参加してくれた学生さんたちも午前のみんなと一緒に寄り添って活動してくれましたよ!
今回「ジタバタくん」と称して木工作をベースにした面白人形です!
まずは仕組みの説明!
いろいろと今回は作業がありますが順序だててやっていこう!
まずはみんなの身長くらいの木をノコギリで切断します。
人で溢れています!
午後チームも♪
ノコギリは、木が切れている実感も五感で感じることができます。
残りどのくらいか(視覚)、切れるいい音がするか(聴覚)、
木の香り(臭覚)や、切れていく振動(触覚)など。味覚は今回ないですけどね!
それがこどもたちにも達成感として何か響くものがあるのでしょう、
いつもノコギリ作業は根気強く引いていますよ!
休憩も挟みながらお次はトントン金づちでジタバタの動作の鍵を握る釘を打ちます。
できたね!
次は穴あけ!今回新しく自分で穴が開けられるよう、
手押し式のドリルに挑戦してみました!
機械の大きい音も今日は何だかワクワク・・・真剣な眼差しです!
←こういった機械です。
午前チームも午後チームもみんな自分で穴をあけることに挑戦していました!
今使える道具よりひとつ上のものを使ってみたいという気持ちはみんな必ず持っています。
「またやってみたい!」とやっぱり意欲満々でしたよ!
本体にもドリルで穴を開け、番線(太い針金)で腕と足を固定します。
これだけでも手足をクルクルさせながら遊んでいました!
お次はジタバタ動作の鍵を握るヒモを取り付けます。
こんな感じ♪
ジタバタする姿を喜んでいます♪♪
ではではここからがこどもたちの創意工夫の面白時間スタートです!
私が準備した小物の争奪戦でしたよ!!!
いろんな素材を準備しましたがみんなそれぞれが自分なりに考え、
工夫し取り組んでいました。
中でもKsくん。
たくさんくっつける小物を出したのですがどうやら頭でイメージするものがなかったようで
「先生!段ボールがほしい!」と要望を伝えてくれました。
「自分で小物を作るの?」と聞くと「自分で作る!」と。
しかも、段ボールという言葉は出ていたのですが、画用紙でもいいのかな?と思ってたずねると、
「段ボールがいい!」と素材へのこだわりも見せ、一生懸命ダンボールカッターで作っていました。
根気の作業です!
右がKsくんの力作
段ボールからくりぬいたこの剣は私の準備した小物よりはるかにパワーを感じますね!!
こうしてどんどん自分の気持ちを形に変えてくれる姿はうれしく感じます。
そしてこちらはTちゃん作。
「ジタバタくん」の「くん」に注目し、男であることを意識した発想を持っていたのに
素材の布の選択から「ジタバタさん」に変更する場面も見られたと学生さんから聞きました。
こうしたこどもたちの心をサポートしてくださって感謝の気持ちでいっぱいです。
最後にお話し合いも♪
一人ひとりの学生さんの声は、こどもたちのことを想う気持ちで溢れていました。
同時に午前のこどもたちも緊張したり、照れたり、うれしがったりといろいろな反応でしたが
いい機会になったと思います。
午後のこどもたちはいつも通りの活動でしたが、自分それぞれの素材に注目し、
自分のペースで取り組んでいましたよ!
今回は手数の多い作業でしたが、結果自分の創意工夫の追及から
私の考えていなかったあらゆる道具や素材をこどもたちは要求し、
果てしなく広がるみんなの想像の世界に挑戦していました。
次回までにひもの調節をしておきますのでジタバタさせてみようね!
次回もお楽しみに~☆